私の赴任先は勤務先の日本本社が設立したアメリカの工場でした。
その工場は'92年に設立され、私は'93年7月から赴任しました。
従いまして、私の赴任時には1年前に赴任した先発隊の方々もいました。
ところが、赴任して驚くべきことが分かりました。
1年前に赴任していた先発隊の方々の英語力には大きな差があったのです。
英語をちゃんと話せる人と、あまり話せない人の二つのグループに分かれていたのです。
日系企業の海外工場となりますので、日本からの赴任者もそこそこいて、会社での意思疎通は日本語でも十分可能な環境でもありました。
海外留学とは異なり、"海外生活=英語漬け"の環境ではないので、英語がペラペラで無くても業務の遂行が可能だったのです。
もちろん、アメリカ人の現地スタッフとも話す機会はありますし、日本語を解せる現地スタッフは皆無でしたので英語が話せることは必須でした。
現地スタッフは私たち日本人と少し話せば、私たちの英語力レベルを理解できると思います。
つまり、私たちの英語レベルに合わせて会話をしてくれていたのです。
私たち日本人が、日本語を話せる外国人と話すときも同じだと思います。
片言でしか日本語を話せない人に接すれば、日本語の単語や文法を選びながら相手が理解出来るように話すと思います。
それと、同様の事がおきていたのです。
そのため、英語が出来ない人でも、その人のレベルに合わせて現地スタッフが会話をしてくれたため、英語で意思の疎通が可能だと勘違いしてしまった人もいたようです。
また、後述するように、これは良い点でもあるのですが、自分の言いたいことを自分の英語レベル内で表現できるようになり、英語が上手くなったと思ったのかもしれません。
その結果、英語が上達してると思いこみ、英語の学習をしなくなってしまったのだとと思います。
この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。